台風4号の影響を受けて、福建、湖南、広東、江西、浙江など省は豪雨に見舞われ、これらの地域のいくつかの河川が警戒水位を超え、そのうち湘江の支流耒水、北江の支流武水は百年一遇の洪水に見舞われ、広い範囲で深刻な被害が発生している。
7月13日以来、福建省では相次いで強風、豪雨、洪水および地滑り、土石流が発生している。大まかな統計データによると、16日18時現在、全省の57の県・市、591の郷・鎮が被災し、被災人口は301.65万人に達し、倒壊家屋は1.91万軒にのぼり、51.9万人が緊急避難し、死亡は43人、行方不明は24人となっており、直接の経済損失は30.03億元に上ると見られている。
大まかなデータによると、洪水で湖南省郴州、衡陽、永州の3市、13県(区)の230.2万人が被災し、災害による死者は78人、行方不明者は100人以上となっている。なかでも災害が最も深刻なのは郴州市の11の県で、170万人が被災しており、災害による死者の数は70人に達している。
7月15日午後、広東省のほとんどの地域が豪雨に見舞われた。15日22時頃、北京-広州鉄道の広東域内の張灘~楽昌間が洪水のため、鉄道車両が運転を見合わせている。広州駅から一部路線の運行も取り止めているため、大勢のな旅客が足止めとなっている。韶関の十里亭橋および付近の民家の大部分が水没した。広東省のまれに見る洪水による死者は 33人となっている。
「チャイナネット」2006年7月17日