2004年3月10日、賈春旺最高人民検察院検察長は最高人民検察院を代表して第10期全国人民代表大会第2回会議に活動報告を行った。

       1年来、各クラス検察機関は各種の刑事犯罪容疑者76万4776人の逮捕を許可し、国を代表して81万9216人に対し公訴を提起した。そのうち、逮捕を許可した経済犯罪容疑者は1万9222人、公訴を提起した人は2万1440人である。経済犯罪に対する立件監督を強化し、関係部門が1541件も立件するのを監督した。

       反腐敗闘争を推進した。年間を通じて各種の職務犯罪案件3万9562件、4万3490人を立件して取り調べ、国を代表して案件2万2761件、2万6124人に対し公訴を提起した。案件審理を通じて、直接的経済損失43億余元を取り返した。そのうち、汚職、収賄、公金流用などの重大な犯罪案件1万8515件を立件して取り調べた。その中に案件にかかわる金額が1000万元以上の案件が123件ある。犯罪の容疑がある県・処クラス以上の幹部2728人を立件して取り調べた。その中に、地区・庁クラス幹部は167人、省・部クラス幹部は4人ある。

       民事審判と行政訴訟監督を強化した。社会公益をゆゆしく侵害する案件、収賄、不正行為による裁判が不公正な案件、出稼ぎ農民と一時帰休従業者の利益を侵害する案件を重点的に監督するとともに、人民法院に控訴1万3120件、再審検察提案3316件を提出した。拘留期限超過を集中的に整理、是正した。検察機関は自らやり始め、検察の範囲内で拘留期限が超過した555人をすべて是正し、7月末には拘留期限超過現象を一掃した。

       人民監督員制度の試行を始めた。人民監督員は機関、団体、企業・事業体の推薦で選出されたもので、主に検察機関が取り調べた職務案件のうち、案件を撤回するか、起訴をしない予定の案件および容疑者が逮捕に不服の案件を監督する。この改革はいま10省・自治区・直轄市の検察機関で試行されており、これまでに人民監督員4944人が選出され、493件に対し監督を行った。人民監督員は検察機関の決定した処理意見462件に同意し、31件に同意しなかった。検察委員会は討論を行った末、人民監督員の意見を受け入れ、もとの処理意見21件を改めた。