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多党協力と政治協商制度


多党協力と政治協商制度

多党協力と政治協商制度


 
中国人民政治協商会議
各期の全国政治協商会議の委員数
これまで各期の全国人民政治協商会議の概況

       中国が実行している政党制度は中国共産党の指導する多党協力と政治協商制度である。この制度は中国共産党と民主諸党派が中国の革命、建設、改革の長期にわたる実践の中で共同で確立し、発展させてきたもので、民主主義革命時期にあたためられ、中華人民共和国成立後に確立され、中国共産党11期三中総以後大きな発展をとげた。

       中国の政党制度は西側資本主義諸国の多党制や二党制と異なり、また一部の国の一党制とも異なっている。その著しい特徴は共産党が指導し、多くの党派が協力し、共産党が政権を担当し、多くの党派が参与することである。民主諸党派は共産党と団結、協力する親密な党友と参政党であって、反対党や野党ではない。中国共産党と民主諸党派が協力する基本方針は、「長期に共存し、互いに監督しあい、肝胆相照らし、栄辱をともにする」である。中国共産党と民主諸党派は共通の奮闘目標をもっており、中国の特色のある社会主義事業の建設に共に力を入れている。国家政権の中で、中国共産党は政権党であるが、民主諸党派は参政党であり、国家政権に参加し、国の大政方針、国家指導者の人選についての協議に参与し、国家事務の管理に参与し、国の方針、政策、法律、法規の制定と執行に参与している。中国共産党と民主諸党派は憲法を根本的な活動準則とし、民主諸党派はいずれも憲法が規定している権利と義務の範囲内の政治の自由、組織の独立、法律地位の平等を享有している。中国憲法は「中国共産党の指導する多党協力と政治協商制度は長期に存在、発展する」と規定している。

       中国の多党協力は主として六種の基本的形式と内容を含んでいる。第一は中国共産党と民主諸党派が政治協商することである。中国共産党中央は重要な政策決定を行う前に、一般的には民主諸党派の主要指導者と無党派人士の代表を招いて協商会、座談会を開き、情況を通報し、共に国是を討議し、意見を聴取する。2003年以来、中国共産党中央の指導者は協商会、座談会を9回開いたが、そのうちの5回は胡錦濤総書記が自ら主宰した。第二は人民代表大会で民主諸党派のメンバー、無党派人士に役割を果たさせることである。民主諸党派のメンバー、無党派人士は全国人民代表大会、全国人民代表大会常務委員会とその専門委員会の中で、いずれも適当の比率を占めている。現在、彼らの中の14万余人が全国各クラスの人民代表大会代表を担任している。彼らは人民代表大会の活動を通じて、民意を反映し、国の重要な決定政策に参与し、法律を制定し、政府を監督している。第三は民主諸党派のメンバーと無党派人士を推薦して各クラス政府と司法機関の指導的職務を担任させることである。現在、8000余人が各クラス政府と司法部門で県・処クラス以上の指導的職務を担任しており、彼らは職務、責任、権限をもち、中国共産党の幹部と相互に支持し、腹を割って話し合い、重要な役割を果たしている。第四は中国人民政治協商会議で民主諸党派に役割を果たさせることである。民主諸党派は党派の名義で人民政治協商会議に参加し、党派の名義で意見を発表し、提案を行い、国政に参画し、それを討議する活動を繰り広げている。民主諸党派と無党派人士は政治協商会議委員、常務委員会委員、指導者の中で多数を占めている。現在、そのうちの27万余人が全国各クラスの政治協商会議委員を担任している。民主諸党派と無党派人士が第10期全国政治協商会議委員の60.1%を占め、政治協商会議常務委員会委員の65.2%を占め、24人の副主席のうち13人を占めている。第五は中国共産党と政府に対し効果的に民主監督を行うため、民主諸党派と無党派人士が多ルート、多形式でさまざまな監督活動に参加するのを中国共産党と政府が心から歓迎することである。たとえば、民主諸党派と工商業連合会で通報制度を確立したこと、民主諸党派のメンバー、無党派人士を招いて特約監察員、検察員、会計検査員、教育監督指導員、税務監察員、国土資源監察専員を担当させていること、民主諸党派のメンバー、無党派人士を重大な案件の調査および税収検査などに参加させることがそのいくつかの例である。第六は民主諸党派が改革・開放と社会主義現代化建設の実践に参加するのを支持することである。