しかし、中日経済・貿易協力がますます密接になっていると同時に、2008年前半、原油、石炭、鉄鉱石など天然資源の異常な価格高騰が生じ、同年9月には、金融危機が発生した。この世界的な経済危機により、世界各国は現在もまだ経済の回復に努力を傾注している。これに対し、清川氏は、「この経済危機は単なる循環的なものではなく、世界は『産業文明の転換期』の新しい時代に入ったと受け止める必要がある。先進国型の資源・エネルギー消費構造、すなわち現在の産業・交通・生活の様式のままでは、世界は再び成長することは不可能であることが誰の目にも明らかになり、貿易の分野でも過剰な消費、巨額の輸出という不均衡は、持続可能性がない。そして、金融危機への対処を含め、これら全地球的な問題は、一部の先進国だけではもはや解決できない。世界は、これら全てに対応して持続的な発展を実現できる新しい産業文明を作り出すことを迫られているが、とくに経済・エネルギー・環境、英語で言えばEconomy、Energy、Environmentの3Eを同時に解決する筋道が求められている。具体的には、金融・経済危機に対処して産業構造を調整しつつ、超高度の省エネルギーのグリーン産業を戦略的に発展させることを迫られている。世界の指導的な自動車会社が石油を使わない自動車の開発に全力をあげているが、これはまさに人類が産業文明の転換の時代に突入したことを象徴的に示しているものだ」と指摘した。