「人口が日本の10倍の中国市場は非常に魅力的だ。でも中国は大き過ぎる。すべての地域に出店するわけにはいかない。だからネット販売は中国市場を開くカギになる」と子供服ブランド・ナルミヤ海外事業部の片岡満丸部長は話す。
すでに多くの日本ブランドが中国の消費者向けにネットショップを立ち上げた。日本最大のネット総合ショッピングモール・楽天市場にも中国語版が登場した。
「佰宜杰.com(バイジェイドットコム)」というサイトを開いてみると、「銀聯カードが使える日本初のネットショッピングモール」と銘打っている。中国特有のデザインが施されトップページが色彩豊かで、淡く控えめな日本のサイトとは大きく異なる。
2009年1月にオープンした佰宜杰.comには日本のブランド約100社が集結しているという。家電から化粧品、食品、ファッションにいたるまで、中国の消費者向けに日本で販売されている2万種類以上の商品を揃えている。オープンからまだ1年と経たないが、会員数は12万人を突破した。