中日国交正常化40周年に寄せて
――――中日友好協会 井頓泉副会長
1972年9月29日、中日両政府は共同声明を発表、国交正常化が実現し、両国関係は歴史の新たなページを開きました。今年われわれは中日国交正常化40周年を迎えます。
この40年間、中日関係は両国政府と各界の関係者の努力によって長足の発展を遂げ、各分野での交流や協力で数々の成果をあげてきました。国交正常化当初、中日間の貿易額はわずか10億ドル、人の往来は1万人程度でした。それが2011年には双方の貿易総額が3429億ドルに迫り、人の往来も528万人に達しました。友好都市は中国と各国が締結した中で最多の247組に上ります。中日関係の発展は両国および両国民にしっかりとした利益をもたらし、アジアおよび世界の平和と発展にも重要な貢献をしています。
両国は一衣帯水の隣国で、地理的にも近く、文化も合い通じるものがあり、長い友好往来の歴史があります。近代に入って日本の軍国主義が発動した侵略戦争で両国国民は甚大な被害に被りましたが、長い歴史を振り返れば、学び合い、友好的に助け合ってきたのが中日関係の主流であります。周恩来総理はかつてこう言われました。中日は友好2千年、不幸50年と。中日が「和則両利、闘則倶傷(和すれば両方に利あり、闘えばともに傷つく)であることは歴史が証明しています。平和・友好・協力が両国の唯一の正しい選択なのです。
中日国交正常化40周年にあたる今年は、「中日国民交流友好の年」でもあります。両国各界はこれを機に手を携え、共に努力することで、各分野における交流・協力をさらに強化・緊密化し、両国の人々、特に若い世代の相互理解と友好感情を増進、戦略的互恵関係の包括的な深い発展を推し進め、中日関係のすばらしい未来を共に切り開いていくことを切に願うばかりです。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年4月6日