中国共産党第11期3中全会以後、鄧小平同志は、「新たな時期における統一戦線と人民政治協商会議の任務は、あらゆる積極的要素を引き出し、消極的要素を積極的要素に転化させることに努め、団結できるすべての勢力を結集し、一心同体となり、衆知を集め、力を合わせ、安定・団結の政治的局面を維持、発展させ、わが国を現代化した社会主義の強国に築き上げるために奮闘することである」と述べた。鄧小平同志を中核とする中国共産党の第二世代の中央指導グループは、新しい時期における人民政治協商会議の性格と任務を明確に示し、中国共産党と各民主党派が「長期にわたって共存し、互いに監督し合い、肝胆相照らし、栄辱を共にする」という方針を打ち立て、人民政治協商会議の性格と役割を憲法に盛り込むことを推進した。江沢民同志を中核とする中国共産党の第三世代の中央指導グループは、中国共産党が指導する多党合作・政治協商の制度を中国の基本的政治制度と位置づけ、憲法の改正により同制度を長期的に存続、発展させる意思を明確化し、人民政治協商会議の性格や主題、機能を新たにした。胡錦涛同志を総書記とする中国共産党中央は「人民政治協商会議を強化する取組みに関する意見」などの文書を策定して、新世紀の新しい段階における人民政治協商事業の発展のために理論的基礎、政策的根拠、制度的保障を提供した。
中国共産党第18回党大会以来、中共中央は人民政治協商に関する仕事を非常に重視し、人民政治協商会議の位置づけをいっそう正確にとらえ、人民政治協商会議が協商民主の重要なチャンネルとしての役割を十分発揮し、団結と民主という二つの主題を中心に置いて政治協商、民主的監督、国政参画・協議に関わる制度の整備を推進することを強調してきた。人民政治協商会議はこれまでの機能を受け継ぎつつ発展に励み、発展の中で革新を図るとともに、経済建設をしっかりと中心に据えて国家の大局に尽力し、改革の全面的深化に向けて共通認識の形成、力の結集、建議・提案に取り組んで、新たな積極的貢献をしてきた。
65年にわたる人民政治協商会議の発展の道のりを振り返ると、われわれは次のような深い認識に達した。つまり、中国の歴史と文化に根ざし、近代以降の中国人民の革命の偉大な闘争から生まれ、中国の特色ある社会主義の輝かしい実践の中で発展を遂げた人民政治協商会議は、鮮明な中国の特色を持ち、国家の富強と民族の振興、人民の幸福を実現するための重要な力である。そして、われわれは十分な理由をもって、輝かしい歴史をつくり出した人民政治協商会議が、さらに輝かしい未来を育むこともできる、と確信している。
同志の皆さん、友人の皆さん
人民政治協商会議の65年にわたる豊富な実践は貴重な経験を積み重ね、われわれが人民政治協商会議に関わる仕事にしっかり取り組むために重要な原則を立てた。
◇人民政治協商に関わる仕事にしっかり取り組むには、中国共産党の指導を堅持しなければならない。中国共産党の指導は各民主党派、各団体、各民族、各階層、各界の人々を含めた全中国人民共通の選択であり、中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴であり、人民政治協商事業が発展と進歩を勝ち取る根本的保障でもある。人民政治協商事業が正しい方向に沿って発展するには、いささかも揺るぐことなく中国共産党の指導を堅持しなければならない。