日本のメディアは18日、中国の日本向け冷凍サバから、農薬残留のジクロルボスのが検出したと報道した。これに対して山東省威海市宇王水産食品有限公司関係者は19日、消費者の健康や安全の責任を考え、関連製品の輸出を一時停止し、一連の保護的措置を取った。しかしいったいどの段階で問題が起きたかは、中日双方がさらに調査を行わなければならないとしている。

宇王水産食品有限公司の苗強理事長は19日、この情報が入った後すぐに日本の取引先と連絡を取り、緊急措置を取って調査を始めたと話す。しかしこれらの製品は8カ月前に輸出されたもので、倉庫での保管、輸送、販売など多くの段階を経ており、状況はとても複雑で、いったいどこで混入したのかは、中日双方が密接に協力しさらに深く掘り下げて調査する必要があるとしている。

宇王公司が調査した結果によると、2007年6月13日、日本向けに輸出したこの冷凍サバは、デンマークから輸入されたサバを原料とし、塩以外の材料は全て日本の取引先である香西物産が提供したものだ。 2月8日、香西物産は冷凍サバの輸入元である神港魚類や宇王公司と協議する前に、民間検査機関のBMLで、冷凍サバのサンプル2袋の295項目の農薬残留検査を行った。検査結果は、294項目が合格し、ジクロルボスだけが規準を超えていた。そして香西物産は2月17日、自社のウェブサイトで同製品の回収を知らせ、18日午後に記者会見を開いてメディアに公表した。