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現地在住の日本人女性が語る四川大地震
発信時間: 2008-05-22 | チャイナネット

記者 成都市内の雰囲気は、いつもと違う点は。

坂本 少し異常に感じたのは、半海外・春煕路あたりのデパートは週末でも、客足が少なかったことですね。

その代わり、献血や募金を呼びかける人たちがたくさんいました。小学生や中学、高校生など若い人たちも協力していました。献血バスの前は、最初は長蛇の列だったようですが、今は登録制になっていて、必要に応じて、まず電話連絡を受けてから献血しに行くようです。それだけ、献血する方が多いということです。

市内を走り抜ける薬品や救援物資を積んだ大型トラックもよく見かけます。

また、私の家の近くにはお寺がありますが、そこは今、被災地に送る援助物資や寄付を集める場所になっています。そこにはペットボトル水もかなりありました。地震が起きたばかりの時、成都の水源地が危ないといううわさがあったようで、一度、買いだめでミネラルウォーターが売り切れたそうですが、そういうことはないことが分かり、溜めていた水を出す人が多いようです。

 

記者 学校のほうはいかがですか。

坂本 地震の時はちょうど授業中で、みなびっくりして外へ飛び出したですが、幸い、全員無事です。明日(19日)から学校が再開します。四川大学は15日か16日あたりからもう授業が始まったようです。

記者 今回の地震体験で最も印象深かったことは?

坂本 中国は今、一番試練の時です。地震というのは、ほんとに不幸な出来事でしたし、オリンピックを控えて、色んなことがありますから。でも、みな、一生懸命に頑張っている姿をみると、私はきっと大丈夫だと思っています。そういう一途に、皆のため、自分たちの国のために頑張っている姿というのは、ほんとに感動しますね。私は中国はいい国だと思います。

それから、色んなたいへんな経験を通して感じたのは、中国の人はこころが温かいことです。この世の中は、一人で生きているのではなく、皆が助け合っているんだと、皆に支えられながら生きているんだということを本当に実感しました。

「中国国際放送局日本語部」より2008年5月22日

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