北京市第四中学校(北京四中)の高校2年生およそ400人が、5月末から日本へ修学旅行に行くことになった。出発に先立って、日本大使館の道上公使が26日、北京第四中学校のホールで日本への修学旅行について講演をした。
講演の中で、道上公使は中国の高校生が関心を持っていると思われることについて説明した。日本のスキー場、日本企業、環境保護、福祉などの概況を紹介し、またアニメーション、浮世絵、日本で出来た漢字の成り立ちなど日本文化についても紹介した。その他、中国の経済援助の動きがこれからどうなるか、また日本が世界にどのように評価されているか、ということについても話をした。
また、道上公使は歴史問題について、「日本の村山富市元総理大臣がはっきりと述べたが、アジア諸国に対する侵略によって、アジアの人民に多くの損害と苦しみを与えており、日本は深く反省をしている。これが日本政府の立場であり、歴史問題はとても大事だと思う。ただ、最近胡錦涛主席を含めて、訪日する時に、歴史問題が大事だといったが、それは未来に向かって、日中で友好をつくる方向で歴史を見ようという考え方だ」と語った。
講演の最後に、道上公使は「今年は北京オリンピックの年であり、その成功を心から祈る」と語りました。道上公使は講演が終わった後、学生たちからのいろいろな質問に答えた。
CRI記者の取材に対して、道上公使は「今回の修学旅行に行く学生たちには、自分の目で日本を見て、少しでも日本人の方と話してほしい。先入観を持たずに、日本の実像を見ることを希望している」と述べた。
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