「上海-福島」直行便就航10周年を記念して、日本の東北地方にある福島県で現在、中国の観光客、とくに青少年を対象にした中日青年交流と民間文化交流を深めるための一連の特別キャンペーンが実施されている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
「上海-福島」直行便は1999年6月17日の就航以来、08年10月末までに15万人が利用し、福島と上海の経済・文化交流に貢献してきた。
上海市委員会の兪正声書記と福島県の佐藤雄平知事は10月31日に会談し、中日観光を通じて青少年交流、文化交流の発展に取り組むことで合意。協議の内容に基づき、青少年をはじめ、より多くの中国人観光客が福島県に訪れるよう、福島県は青少年観光ツアーを特別に設けた。なかでも、「2500元で福島観光」は過去にない最安値の日本観光ツアーで、中国人観光客の好きな温泉やスキーなどが盛り込まれている。
上海と福島は長年、経済・観光・文化・教育・青少年交流などの分野で著しい成果のある協力を進めてきた。政府間の往来のほかにも、民間旅行も双方の理解を促進する上で重要な交流となっている。佐藤知事は、「福島と上海は、青少年交流や観光などの分野で今後も幅広く協力していき、両地における友好交流と人の往来を一段と推進していきたい」と述べた。04年7月に設立された福島県上海事務所は、両地の文化交流と観光の促進を通じた産業協力を積極的に進めている。上海には現在、福島県の企業が約30社あり、両地の経済交流は頻繁になっている。
「人民網日本語版」2008年11月21日 |