南京市で注文した花束が、次の日にはオーストラリアや欧米の友人の手元に届いてしまう。国際交流がさかんな現在、南京市の花屋ではこんな便利なサービスが展開されているという。「南京日報」が伝えた。
南京市民の蒋さんはある日、市内の漢中門大街にある花屋でバラとユリを組み合わせた花束を注文した。日本で留学しているガールフレンドに送るためだ。蒋さんは、花屋の店員からわたされた国際速達注文書にガールフレンドの姓名や住所などを書き込んだ。かかった時間はたったの数分。蒋さんは次の日、「花束が届いた」と喜ぶガールフレンドからの電話を受けたという。海を越えて花束をプレゼントするこのサービス、もちろん値段は安くない。南京市では100元程度の花束でも、日本に送るとなれば680元に跳ね上がる。
「海外用の花束は私たちが自分で送るわけではないんです。実際の配送は、生花配送を世界的に展開する団体に委託しています。ここでは注文を受けるだけで、配送は現地からとなります」。海外配送を取り扱うこの花屋の唐店長によると、同社は07年、世界的に有名な生花配送組織「インターフローラ(Interflora)」に加盟した。同組織が持つ配送ネットワークは世界185カ国をカバーしている。南京で受けられた注文はインターフローラのアジア本部にただちにファックスされ、アジア本部はさらにこれを届け先の国にまわす。注文書はさらに、受取人の住所から最も近い現地の花屋に届けられ、実際の配送サービスが行われる仕組みとなっている。
「人民網日本語版」2009年3月9日 |