中国駐大阪総領事館の関係者は、14日に大阪府岸和田の平安鉄工所の社員寮で発生した火災で、死傷した中国人実習生と研修生の9人全員が治療と適切な処置を受けたと述べた。日本の警察は、今回の火災は刑事犯罪の可能性が低いと見ており、事故の原因について調査を進めている。
中国駐大阪総領事館の関係者である呉鉄人氏は、平安鉄工所の中国人社員全員が保険に入っており、日本での治療に問題はないと説明した。重傷患者1名は手術を受け、頭蓋内の血腫を取り除いた。まだ意識不明の状態で引き続き観察が必要だが、日本の医療スタッフは患者の生命に大きな問題はないと見ている。他の軽傷患者7名も直ちに治療を受け、うち3名はすでに退院し、神戸の研修センターで休養している。死者の死因はまだ明らかになっておらず、日本の警察は死者の家族の許可を得てから司法解剖を行う。
大阪府岸和田市にある平安鉄工所の鉄骨3階建ての建物で14日午前3時半ころ、火災が発生した。ここに住む中国人社員9名が大きな音を聞きつけドアを開けると、建物の中にすでに煙が充満していたという。消火器での消火を試みたが失敗し、窓を開けてはしごを下ろしたが、混乱していたため地面9メートルの位置にはしごが引っかかってしまった。中国人社員は高さ9メートルのところから飛び降り、最終的に重傷者1名、死者1名、骨折者数名を出す惨劇となった。
呉鉄人氏によると、今回の事故に巻き込まれた9名は山東省威海の出身で、方正国際人材技術協力有限会社から2006年、2007年、2008年に日本に派遣された。平安鉄工所では主に溶接作業をしていた。
火災発生後、方正会社の責任者は直ちに死傷者の家族に知らせ、中国から大阪に駆けつけた。中国駐大阪総領事館の関係者も事故現場に向かい、負傷者を見舞い、日本側と協力し処置を行った。
「チャイナネット」2009年3月16日 |