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華人が日本で公務員に:多くの職務内容に守秘義務
発信時間: 2009-03-23 | チャイナネット

海沿いの小さな町でラッキーな就職

 

日本の南西部に、全国的に観光地として知られる風光明媚な海沿いの小さな町がある。ここで華人の姜さん(仮名・女性)が公務員になれたのは、幸運だったと言える。

 

中国北部出身の姜さんは、祖父が中国残留孤児だったことから、1990年代に家族で定住するために来日。日本で高校を卒業した後、中国文化に対する興味から、再び中国に戻り北京のある有名大学に入学した。

 

2006年、この小さな町の役場は中国人観光客を継続的に呼び込むために、中国語の語学力を有する人材を公務員として特別に募集した。この中国語人材の募集はこれまでで唯一の機会となった。その年、同地区の公務員募集に、定員30名に対し500名が応募。しかも、中国語の語学力を求める観光課のポストをめぐる競争はさら激しく、定員1名に対し29名が応募した。町役場の関係者は大学卒業を控えた姜さんの流暢な中国語と中国留学歴を高く評価し、29人の応募者の中から実力が抜きん出ていた姜さんを採用した。

 

だが、姜さんは公務員として働くために、親元を離れ海沿いの小さな町で1人暮らしをしなければならなかった。「家族と離れましたが、この海辺の町は景色が美しく気候も穏やかでとても住みよいところですよ。収入は一般企業の社員よりも少ないですが、毎年ボーナスでいくらか埋め合わせることができます。役場の休暇などの待遇にも比較的満足しています。特に女性職員の結婚休暇、出産休暇、育児休暇などは会社員よりも多く、働く人に優しい環境が整っていますね」と姜さんは話す。

 

また、姜さんは所属する商工観光課について「仕事は決まった順序で進めることが多く、企業の仕事よりもやや達成感に欠けますが、今では少しずつ慣れてきました。ここは観光資源が豊富なので、観光客を呼び込み現地経済を牽引することが当課の主な仕事です」と説明。この町は中国の多くの都市との協力・交流を行っているため、姜さんが日本と中国の間を行き来する機会も多いという。姜さんは「この素晴らしい景色をさらに多くの中国人に紹介し、さらに多くの華人が観光や投資のために訪れるようになってほしいですね」と抱負を語る。

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