日本花王株式会社の小柴茂・執行役員ら一行は31日午後、清華大学を訪れ、花王の成長の原動力である「花王ウェー(The Kao Way)」について清華大学の学生たちに紹介した。小柴氏は講演前、人民網記者の取材を受け、「グローバル化の中で花王がここまで成長できたのは、花王ウェーに基づいて、消費者の皆さんに豊かな生活を送っていただきたいということを一番の目標としているからだ」と語った。
小柴氏によると、花王は来年で成立120周年を迎える。百年以上の歴史を持つ化粧品会社として、花王は一貫して「花王ウェー」を堅持してきた。「花王ウェー」とはまず、世の中の人々に豊かな生活を送ってもらうことを使命とすること。次に、その使命を実現するためのビジョンを持つこと。そのためには各国の顧客のことをよく知る必要がある。第三に、品質の高い商品を開発・提供するという価値観を持つこと。最後に、文化・国籍・信条・人種・性別・年齢などの多様性と人権を尊重し、個の力を最大限にいかすという行動指針を取ること。「商品は目に見えるものですが、企業は目に見えないものも持っている。それがつまり企業の仕組みです。商品は真似できるかもしれないが、仕組みはなかなか真似できない。仕組みがしっかりできていれば、どんな企業でも、長い目から見れば強い企業になれます。」
小柴氏は花王の中国展開について、「商品にはとても自信を持っているが、中国でそれを使ってもらうきっかけがなかなかない。中国での普及はまだまだです。花王にとっての一番のチャレンジは、中国人の生活に一番合った商品を研究し、花王のことをもっと知ってもらうこと」と語った。「日本で一番いい商品を世界中の方々に使ってもらいたい」。花王は今後、アジアを経て欧米にまで花王のグローバル路線を拡大させていく計画だ。
「人民網日本語版」2009年4月1日 |