日本のNHK取材クルーの音声スタッフ1人が9日、広東省珠海市の金茂酒店で死亡した。現在、死亡原因について調査が進められている。「中国新聞網」が伝えた。
NHK取材クルーは中国国家広播電影電視総局(放送・映画管轄部門)の許可を取得、さらに広東省外事弁公室および珠海市外事局に取材日程を提出した後、珠海市に赴き、ドキュメンタリー番組「日本海軍の告白」の取材撮影活動を行っていた。取材クルー一行の3人は3日午前、中華広播影視交流協会と中国社会科学院現代史研究所の関係スタッフの随行の下、珠海市金湾区三ド鎮で取材撮影活動を行っていた。
8日夜、取材クルーは夕食後、ホテルに帰って休憩していた際、音声スタッフの森山正太さんが、飲酒の上、数日来の業務の疲労から、非常に疲れ果てた様子であることを発見した。三ド鎮当局者および中国社会科学院現代史研究所の随行スタッフは病院での診察を勧めたが、ディレクターの内山拓さんは、たいした問題ではないと判断、病院への搬送を断った。
9日午前8時8分、中華広播影視交流協会の随行スタッフが三ド鎮当局者に電話、森山さんが既に意識不明となっていることを伝え、救急車を手配、同時に警察へ通報した。同8時40分すぎ、急患担当医は森山さんの死亡を確認した。
珠海金湾公安分局の法医学専門家の初歩的な所見によると、森山さんの口と鼻の中から嘔吐(おうと)物が発見された。正確な死因についてはさらなる調査が進められている。
「人民網日本語版」2009年4月10日 |