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日本で活躍している伝統楽器「古筝」のスペシャリスト毛Yさん |
発信時間: 2009-07-03 | チャイナネット |
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毛Yさんは中国の伝統楽器「古筝」の名演奏家。中国はもちろん、日本でも音楽ファンの心を掴んでいる。現在は東京藝術大学に在職しながら、演奏活動や恵まれない人々への支援活動を展開している。さっそく、中日の音楽ファンを魅了する名演奏家の人柄に迫ってみた。 取材は、張国清中国国際放送局東京支局長である。この記事は東方通信社発行の月刊誌・「コロンブス」2009年6月号に掲載されている。 張: 毛さんはいつ来日したのですか。 毛: 中国の中央音楽学院を卒業して、01年に来日しました。以来、東京藝術大学で中国の楽器「古筝」と日本の筝との比較研究をしながら、さまざまな場面で古筝の演奏活動を行っています。 張: 来日したキッカケについてお聞かせください。 毛: 北京で毎週土曜日にコンサートを開いていたのですが、そこに来てくれていた常連さんが「この素晴らしい楽器の音色を、日本の人々にも聞かせてくれないか」と誘ってくれたのがキッカケです。ちょうど古筝以外の音楽知識にも触れたいという好奇心が湧いていた時期だったので、東京藝術大学に留学することにしたのです。家族からも古筝の先生からも反対されましたが、何よりも新しい世界を見てみたいという好奇心が強かったのだと思います。 張: 日本語はどのようにして覚えたのですか。 毛: 来日してから独学で勉強しました。授業ではいつも一番前の席をとり、毎回のようにテープレコーダーに先生の講義を録音しました。そして、家に帰って何度もそのテープを聞き返し、リスニング能力の向上に努めました。そして、できるだけ中国人とは会わずに、音楽関係のパーティーなどでは目上の日本人と接するようにしました。そうすることで、丁ねいな話し方や所作を学ぶことができたのです。また、来日当初はパソコンを使ったことがなかったので苦労しました。レポートや論文を作成する際は、慣れない日本語を書かなければいけないうえに手書きだったので、時間がいくらあっても足りない感じでした。 張: 古筝の演奏は子どものときからつづけているのですか。 毛: もちろんです。古筝を習いはじめたのは5歳の頃で、それ以来、毎日練習をつづけてきました。子どもの頃に遊んだり、テレビを観たりしたような記憶は一切ありません。おかげで、300人にひとりしか受かることができなかった、中央音楽学院付属小学校の試験に合格し、中学1年生のときから弟子に古箏を教えるようになりました。おかげで、早いうちから家計を助けることができましたし、来日するときには親に家を買ってあげることもできました。 |
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