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日本青書:中日関係が新たな戦略的合意形成の時期に
発信時間: 2009-08-20 | チャイナネット

中国社会科学院日本研究所と社会科学文献出版社は18日、共同で『日本青書』を発表し、中日関係がすでに新たな戦略的合意形成の時期に入っていることを明らかにした。

 

青書によると、中日両国の相互依存度が高まり続けるにつれ、「過去を受け継ぎ、将来の道を開く」ことは、二国間の戦略的関係の動向となっており、中日関係は引き続き良好な発展を維持することが予想される。また双方は、「戦略的互恵関係の包括的推進に関する中日共同声明」という共通認識を踏まえ、相互支援を強化していく方針。

 

中日両国が世界的問題について戦略的合意に達する可能性も高い。世界的な気候変動問題において、双方は国別に温室効果ガスの総量削減目標を設定することに同意し、中国は、日本が打ち出した「業種別に温室効果ガスの総量削減目標を設定するメカニズム」に対し理解を示し、日本が将来、国際的な環境保全問題において引き続き積極的な役割を果たすことを期待している。

 

しかし青書では、中日関係がこう着状態に陥り、双方の構造的な矛盾によって悪化する可能性もあることが指摘された。中日は戦略的互恵関係をどのように位置づけるか、中日関係における非伝統的安全の「ホットスポット」をどのように捉えるかは、両国関係の健全な発展にとって極めて重要なものである。

 

当然、青書では楽観的見方もある。中日両国には十分な知恵や動力があり、二国間関係の正真正銘の「飛躍」を促すことができると確信している。また、「双方は歴史を教訓とし、未来に向かうことを堅持し、両国間における既存の関連問題を的確に解決し、対話を通じ見解の相違を処理し、幅広い分野における交流と協力、民間の友好的往来を強化してこそ、中日の戦略的互恵関係の新時代を切り開くことができる」と指摘している。

「チャイナネット」 2009年8月20日

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