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中露日韓の共同航路、環日本海経済の発展を促進
発信時間: 2009-09-04 | チャイナネット

吉林省琿春市航務局の尹京彬局長は長春市で2日夜、中国・ロシア・日本・韓国の4カ国が参加する陸路と海路を組み合わせた新たな物流ルートが今年7月に正式に開通したことについて説明した。このルートは、中国東北部の内陸から日本につながる便利な物流を可能とし、周辺国の経済発展と開発に大きな作用を果たすことになる。「中国新聞網」が伝えた。

 

中露日韓の関連する地方政府と企業は08年9月、東北アジア航運株式会社を共同で設立した。各国の出資額は、中国と日本がそれぞれ16%、ロシアが17%、韓国が51%だった。貨物源の提供は中国と日本が担当し、ロシア国内の通関・備蓄・積み降ろし・中継手続きはロシアが担当し、船舶運航の調整と具体的な輸送業務は韓国が請け負うこととされた。

 

このルートは、吉林省琿春市を起点とし、ロシアのザルビノ港と韓国の束草を経て日本の新潟にまでつながる。東北部から日本海側への物流はこれまで、大連から新潟までの1041カイリにおよぶルートが取られ、到着には3日半がかかっていた。琿春市から新潟までのルートは404海里にすぎず、到着までの時間も23時間と大きく短縮された。

 

琿春への投資を行う小島衣料の担当者は、「4カ国連合のこのルートを使えば、今日中国で作られた製品を明日午後には東京の売り場に並べることができる」と語る。

 

尹局長によると、このルートの開通によって、中国国内と日本からのさらなる投資を琿春市に引き付けることができる。さらに重要なのは、このルートが、大陸部の内陸から日本につながる通路を開き、環日本海経済圏の人員とモノとの流れを促進し、貿易や投資などの経済協力をさらに進め、世界に対する東北アジア地区の影響力を高めることになるということだ。

「人民網日本語版」2009年9月4日

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