9月16日に配信された「日本僑報電子週刊」に、日本僑報社日中交流研究所が主催する「第五回中国人の日本語作文コンクール」の優秀賞入賞候補者名簿が掲載された。南京師範大学、西安交通大学、青島農業大学など39の大学、および10社の企業から受賞者62名の名前が挙がった。
中華人民共和国建国60周年および中日国交正常化37周年を記念して行われるこの度の日本語作文コンクールは、日本僑報社日中交流研究所が主催するもので、在中国日本大使館、人民日報社人民網、社団法人日中協会など日中友好7団体が後援している。締め切り日の5月31日までに届いた1393通の応募は、中国国内の28の省、市、区、66の学校、26社の企業(個人)に及んだ。今回の課題テーマは「改革開放における日本人と日本企業の社会貢献」と「在中日本人及び日本人旅行者への手紙」。応募者たちは、中国で活躍する日本人へのインタビューや、中国経済や社会調和のために貢献する日本企業への取材をルポルタージュ形式にまとめ、隣人の今まで知られていなかった素顔を描き出すとともに、中日友好の気運を盛り上げ、21世紀の中日交流の明るい未来を示した。
主催者である日中交流研究所所長の段躍中氏の紹介によると、62名の優秀賞入賞候補者の中から最優秀賞、一、二、三等賞を選出し、10月中旬に佳作賞受賞者と合わせて発表する予定とのことである。
この「中国人の日本語作文コンクール」が始まったのは2005年、今年で5回目を迎える。このコンクールでは受賞者が選出されると同時に、受賞作は作品集にまとめられ、日本僑報社から出版される。これまでに出版されたコンクール受賞作品集である『日中友好への提言2005』『壁を取り除きたい』『国という枠を越えて』『私の知っている日本人』の4冊の受賞作品集は、出版後日中両国で大きな反響を呼んだ。とくに『壁を取り除きたい』は朝日新聞の書評委員により2006年の「お薦め 今年の3点」の一つに選ばれた。「第五回中国人の日本語作文コンクール」の受賞作品集は11月末に東京で出版される予定である。
今回、第五回目のコンクールより、衆議院議員で日中友好協会会長の加藤紘一氏と中国中日友好協会副会長の井頓泉氏の両氏が日中作文コンクールの顧問に就任している。
「第五回中国人の日本語作文コンクール」の授賞式は12月、中国での開催を予定している。
「人民網日本語版」2009年9月17日