女性のように優しい「草食系男子」が日本女性に人気だったが、韓国の「朝鮮日報」によると、日本の若い女性は「草食系男子」を見捨てて、日本刀を振り回す歴史上の武士に魅かれはじめているという。
「コンピュータゲーム王国」と呼ばれる日本で、武士の間の戦いをテーマとしたゲームはこれまでずっと男性のものだった。しかし日本の戦国時代の武士の戦いをテーマにしたゲーム「戦国婆娑羅」が女性の人気を集めている。ゲーム制作会社が、武士のゲームによく見られる流血や殺傷沙汰を最大限減らし、技とハンサムな外観を具えた「完全な男性」として武士を描いたためだ。
しかし日本の若い女性の武士への思い入れはゲームだけに留まらない。NHKテレビが放映したドラマ「天地人」も戦国時代を舞台とし、妻夫木聡といった日本のトップクラスの美形俳優が出演していることから、若い女性の人気を集めている。
また、女性向けの観光商品も次々に誕生しているが、こうした商品のルートは岐阜県関ケ原町といった戦国時代の主な激戦地や遺跡が中心で、同時に戦国時代関連の土産物商店も数多く出現している。こうした歴史上の戦国武将や英雄に傾倒する女性を表す新しい言葉「歴女」も出現している。
「戦国婆娑羅」の開発者・小林宏之氏は10月31日に英国「エコノミスト」上で「歴女」現象について次のように分析している。「現実の世界で英雄を見つけることのできない女性たちが幻想の場所に現実逃避している。」つまり日本の若い女性は日本の「草食系男子」に絶望し、自分の理想の伴侶を歴史の中に求めようとしているのだ。「草食系男子」とは就業や恋愛に興味を持たず、トイレでは座って用を足し、化粧を好む男性を指す。
「人民網日本語版」 2009年11月3日