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日本女子の目に映る「草食男子
発信時間: 2009-03-12 | チャイナネット

新華社記者 陳曦

草食動物は一般に友好的で温和である。日本ではこのような草食動物のような男性を「草食男子」と名づけている。多くの女性が「草食男子」に対して不満を抱いており、男らしさに欠けると話す。彼らとの関係はいつも「友達以上、恋人未満」。「草食男子」は攻撃的ではないので、女性は自分を守る必要もない。

 

「草食男子」という言葉は、コラムニストの深澤真紀さんの文章から誕生した。彼女が執筆した『平成男子図鑑』は2007年のベストセラーとなり、「草食男子」という言葉も流行った。「草食男子」は恋愛や結婚において必要な主体性に欠けており、最大の特徴は恋愛面の事柄を積極的に追い求めないことであり、女性と冷めず熱せずの関係を維持することを好む。

 

男性が「草食化」する原因はどこにあるのだろうか。きっと、急速に変化する成長環境が彼らの性格に影響を及ぼしたのだろう。現在の社会は不確定な要素が満ちており、すべてのことが自分でコントロールできるわけではない。そのため、この世代の男性の多くは自信と情熱が不足し、過剰な責任を負いたがらず、傷つくことも恐れている。これは、「草食」動物の自己防衛の「本性」である。

 

結婚情報サービス会社「オーネット」が今年成人式を迎えたばかりの男性に対して交際相手がいるかどうかの調査を行ったところ、約80%がいないと答えた。しかも、交際相手がいない人の3分の1が「欲しくない」と回答した。その理由は、「1人のほうが楽しいから」。「肉食男子」はひとたび恋愛のにおいをかぐと、積極的に攻撃を仕掛け、恋愛を引き寄せるのに対して、「草食男子」の哲学は、「相手が動かなければ自分も動かない」である。

 

しかし、『草食系男子「お嬢マン」が日本を変える』の著者牛窪恵さんは、「草食男子」を評価する。彼女は著書の中で、「草食男子」は亭主関白にこだわらず、男女平等を自然と受け入れることができるため、日本男子の消費パターンを成熟させるだろうと述べている。

 

深澤さんも著書の中で、かつてスポーツカーはデートの必需品だったが、現在の男性の多くは、スポーツカーは不経済だと考えており、快適なコンパクトカーを好むと指摘している。自動車メーカーも、現在の若い男性には、スピードや馬力などよりも快適な空間を持つ車のほうが人気だと話す。

「チャイナネット」2009年3月12日

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