天津外国語学院日語学院の彭欣さんをリーダーとするチームは、今年度開催された日本経済新聞社主催の「全国学生対抗円ダービー」において、中国初の「優秀賞」を受賞した。「優秀賞」とは、予想の立て方に工夫がみられたチームに贈られる賞。
なお、前年度に同賞を受賞した慶應義塾大学と神戸大学はいずれも経済学部が有名な大学であり、日本語専攻のチームが受賞したことは、社会のニーズに対応する 教育を実践する天津外国語学院日語学院にとって、大きな弾みになるだろう。
選考は慶応大学の藤田康範准教授と、三菱総合研究所の武田洋子主任研究員が担当し、中国のチームは、貯蓄投資バランスなどのファンダメンタルズを押さえつつ、米経済が回復期に向かう時期の輸出戦略に着目した点などが評価された。
藤田准教授は、全体総括として「レベルが上がっているだけに、素朴でもいいから視点の新しさを重視したい」と講評した。
指導を担当した特定非営利活動法人日中友好市民倶楽部小野寺健理事長は、「今回の受賞は、創立45周年を迎えた天津外国語学院の栄誉に止まらず、中国における日本語の輝かしい成果であり、これを契機に、更に教育の充実と拡充を図りたい」と述べており、中国日本語教学研究会会長を務める修剛校長も、建校45周年に「花を添える」快挙に、自信と喜びを表している。
「人民網日本語版」2009年11月2日