日本の人気アニメ「鉄腕アトム」をコンピューターグラフィックスで映画化した「ATOM(アトム)」が、23日に世界で同時公開された。中国国内では公開初週末の興行収入が4000万元という好成績で、最終興行収入は2億元を上回るだろうと業界関係者は予測している。
出資側の一つである北京光線影業有限会社の張昭総裁は「中国的テイストのある『ATOM』は、北米地区での公開初週末の興行成績が中国国内とほぼ同じだった。これは50カ国で同時公開された中国投資の映画としてだけではなく、興行成績が最高の初の中国出資のアニメ映画になるだろう」と話す。
目標は本物の国民的映画
20日に北京でプレミア上映された「ATOM」には、よくアトムを知る1970年代生まれの「70後」や「80後」の人が仕事を終えた駆けつけ、多くの小中学生たちも訪れた。
張昭総裁は「私たちは『ATOM』の制作が始まった時に、子供だけでなく、子供を連れて来る親たちも引き付け、多くの若者が幼い頃の素晴らしい思い出を呼び起こしてくれる本物の国民的映画にするのが目標だった。上映後に分かったのは、女性の観客は吹き替えや対話、温かい情感を好み、男性客は激しい立ち回りのシーンを気に入っていることだ」と言う。
また映画の中では中国の観客のニーズに合わせて、小さな花模様のTシャツを着た中国人の少女や、漢字が書けるゴミ箱など、多くの中国的要素のあるものが登場し、語り口は欧米市場を考慮して米国のスタイルが用いられている。
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