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レベルが向上する中国の日本学研究修士論文 |
発信時間: 2009-11-02 | チャイナネット |
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第2回中国日本学研究「カシオ杯」優秀修士論文コンテストの受賞式が、北京外国語大学・日本学研究センターで10月31日に開催された。このコンテストは、教育部の大学外国語専門教学指導委員会日本語分会、中国日本語教学研究会、北京日本学研究センターが主催したもので、中国では唯一の日本語修士論文のコンテストである。 現在、中国では、日本語や日本文学の修士課程を設置している大学は約70校に上る。また募集人員の数も増え続けており、専門分野も多岐に分かれつつある。今回のコンテストには33カ所の大学が41本の論文を推薦し、中日の専門家による評議グループの厳しい審査の結果、1等賞3人、2等賞6人、3等賞9人が選ばれた。
北京外国語大学の文君副書記は「今回のコンテストは前回より規模が拡大し、レベルも明らかに向上した。これは各大学が日本言語・文学学科の設立や院生の育成に力を入れ、修士論文の学術レベルをより重視するようになったことを示している。このコンテストを通じて、中国の大学の日本語教育の成果を知ってもらい、修士論文の学術レベルを高め、大学間の学術交流がますます促進されるよう期待している。また中国での日本学研究がさらに発展し、国際化社会に適応でき、中日両国の政治や経済、文化などの分野で全面的に協力できる、架け橋や絆となるハイレベルな人材育成のために積極的に努力していきたい」とあいさつした。 また中国日本語教学研究会の修剛会長はこのコンテストの意義について、すばらしい修士論文のモデルが示され、論文全体のレベルを引き上げ、交流や情報交換のチャンスを提供したと述べた。 受賞式に出席した日本国大使館の山田重夫公使は、「カシオ杯」は日本学研究をしている全国の修士課程の学生にとって大きな励みとなっており、これを通じて中国各地の大学の日本学研究レベルがさらに向上し、日中の相互理解が促進されることを期待していると語った。 このコンテストを協賛するカシオ計算機からは中村寛常務取締役営業本部長が出席し「一衣帯水の中国と日本との友好関係は両国の繁栄のみならず、世界の発展にも重要な意義があると思っている。特に近年来の両国の交流の活発化は、世界の繁栄に強い影響を与えていくだろう。こうした状況下において、両国の理解と交流を促進できる人材の本格的な育成は、これまで以上に重要さを増している。カシオは『創造貢献』という経営理念のもと、社会の発展に貢献できることを目指し、これからも中国における日本語教育と日本語研究の発展のために支援していく」と、このコンテストへの長期的な支援を明らかにした。
「チャイナネット」 2009年11月2日
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