第5回「北京・東京フォーラム」が2、3の両日、大連で開催された。中日両国の政界、学術界、ビジネス界、報道界の代表100人余りが、「世界経済危機の中の中日協力」をテーマに踏み込んだ議論を行い、中日関係の発展や両国民間の交流を促す策を巡らし、両国経済の安定した健全な発展を模索した。閉幕宣言では、実務的姿勢で協力を全面的に強化すべきとの考えが強調された。
北京・東京フォーラムは、官民の相互作用を通じて、交流を強化し、両国民の世論に影響を与え、これを誘導し、中日関係の発展と相互理解の強化のための場を築くことを主眼としている。中日双方がフォーラムで発表した、両国での事前世論調査の結果は、両国民が「中日関係は非常に重要」との考えを現在も共有しており、中日関係の改善に対する民間交流の重要性も幅広く認められていることを示すものだった。
経済は今回のフォーラムの最も重要な議題の1つ。日本各界は中国経済の下げ止まりと回復に特に注目し、これを積極的に評価している。日本の渡部恒三・元衆院副議長は、中国が講じた一連の政策は「積極的かつ効果的なもの」で、中国は世界で最も経済回復の明らかな国であり、今後必ずや世界経済の中でより重要な役割を果たしていくとの考えを示した。
北京・東京フォーラムは5年間で、中日間のパブリック・ディプロマシーの場に成長した。官民ともに、北京・東京フォーラムは中日両国に率直で誠意ある、踏み込んだ、理性的な対話の新たなルートと形式をもたらし、中日の「パブリック・ディプロマシー」の良き場であり、両国の交流を促し、政治的相互信頼を増進し、経済貿易協力を強化し、既存の隔たりを狭めるうえで、積極的な役割を発揮していると考えている。
「人民網日本語版」 2009年11月4日 |