1915年8月、日本・東京では新居の整理にいそしむ男女の姿が見られた。婚礼の準備を進める喜び一杯のこの2人こそ、孫中山(孫文)と宋慶齢だ。
東京の松本楼では今日でも孫中山と宋慶齢の当時の結婚写真を見ることができる。ホールには宋慶齢が当時よく弾いていたピアノも置かれている。
孫中山は清王朝打倒の革命生涯の中、長年にわたって海外を転々としたが、日本は彼と最も密接な関係のあった国だった。孫中山は日本に15回出入りし、累計9年の時間を日本で過ごしている。中国にはそれぞれ異なる場所に4体の生き生きとした孫中山の銅像があるが、この4体の銅像は孫中山と宋慶齢夫婦の婚礼を取り計らった日本の友人・梅屋庄吉氏が孫中山の没後に作らせ、日本から中国まで運ばれたものであることを知る人は少ない。
「人民網日本語版」2009年11月18日