13日に閉幕した東アジア競技大会では、サッカー、バスケットボール、バレーボール、卓球、飛び込み、100メートル障害など、大物選手が出場する各種競技が人々の注目を集めた。その一方で、マイナー種目に熱いまなざしを注ぐ人も一部いた。中国は、劉翔、郭晶晶ら五輪金メダリストを代表選手として送ったが、日本と韓国は、主力選手の代わりに、若手選手を送り込んだ。このことから、東アジア競技大会の存在価値について外部から懐疑的な声が上がるようになり、大会組織委員会も改革に乗り出す構えを見せている。「新民晩報」が伝えた。
中国オリンピック委員会の于再清副主席や日本オリンピック委員会の竹田恒和会長など東アジア競技大会の委員は、一部国家がルーキーを鍛え、オリンピックに備えるために同大会を利用していることから、参加選手の若年化傾向がみられるが、その他の国家・地区は、同協会が完全にユース大会に変わることを望んではいないという共通の認識に達している。とりわけ、大会を主催する国家・地区にとって、このような傾向は、大会の魅力を損ね、吸引力を下げる恐れがある。
改革断行は今や、必然の成り行きとなっている。東アジア競技大会は、大会第1回から、ボーリングやビリヤードなどオリンピック種目にない競技種目がいくつか設けられていた。今回の香港大会では、オリンピックに参加して栄冠を手にすることが叶わない種目の選手の意気を高める目的で、スカッシュも競技種目に追加された。そこで関係者は、参加選手の若年化傾向が続く中、オリンピック種目にない競技種目をさらに増やすことを検討しているという。最有力候補は意外にも、中国、日本、韓国、香港・マカオ・台湾地区の庶民の間に深く根付いている「麻雀」だ。
4年後の次期大会で、麻雀が正式なスポーツ競技として、表舞台に上がるかどうかについて、現時点では何とも言い難い。
「人民網日本語版」2009年12月15日