国家自然科学基金委員会（ＮＳＦＣ）は14日、「2010年度中日韓フォーサイト事業（Asia 3 Foresight Program）募集要項」を発表した。中日韓フォーサイト事業とは、ＮＳＦＣ、独立行政法人日本学術振興会（JSPS）、韓国科学財団(ＫＯＳＥＦ、現在は韓国研究財団NRF）が設立した共同研究事業だ。中日韓3カ国の科学者による世界トップレベルの共同研究（研究分野はその年毎に選出）に対して資金援助を行い、プロジェクトの実施を通じて、優秀な人材を育成し、ともに地域的問題を解決し、アジアを世界的に影響力を持つ科学研究センターにしていくことが目的。「科学網」が15日に伝えた。

3カ国の話し合いにより、フォーサイト事業の本年度の協力分野は「再生可能エネルギー」となった。具体的な研究方向は以下の通り。

１、ソーラーエネルギーの転換（有機、高効率）

２、熱エネルギーの転換（熱電転換、地熱、太陽エネルギー）

３、バイオエネルギーの転換（バイオアルコール、バイオ燃料電池）

４、燃料電池とリチウムイオン電池

５、人工光合成

研究プロジェクトの実施期間は3年となっており、2010年に認可・採用された研究プロジェクトは2010年8月1日から実施される。2010年の採用予定件数は2件で、NSFCはそれぞれの研究プロジェクトに対し、研究経費、協力交流経費を含む最大200万元の資金援助を行う。

「人民網日本語版」2009年12月15日