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「成都大爆撃」訴訟の日本弁護団が四川で証拠収集 |
発信時間: 2010-01-05 | チャイナネット |
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「成都大爆撃対日民間賠償請求訴訟」の弁護団事務局長である一瀬敬一郎氏は去年の年末、弁護団と共に4度、成都入りし、旧日本軍が第二次世界大戦中に無辜の市民を爆撃した犯罪の証拠を集め、今月27日に東京で開かれる「松潘大爆撃訴訟」のための準備を行った。
四川省の各地で証拠を集めた日本弁護団 「成都大爆撃対日民間賠償請求訴訟」の中国側の調査担当者として、今回の証拠収集に参加した四川省迪揚弁護士事務所の雷潤弁護士はこう話す。「日本の弁護士たちには、標高が高く寒い松潘県に到着すると、高山病の症状が出ましたが、それでも現地の人たちを訪ね、重要な証拠を集めていました」 一瀬氏は1日午前に中国の田弁護士や通訳と一緒に、都江堰市に住む今年84歳の安本欽さんの家を訪ねた。 松潘国職学校に通っていた安さんは1941年6月23日に、旧日本軍の罪悪行為を目撃した。「その時は授業中で、日本機のドカンという音が聞こえたので、みんな教室の外へ駆け出しました。その時の光景は一生忘れられません。善良な市民が珍しい飛行機を見るために上を向いていたちょうどその時、飛行機の後部から爆弾が次々と投下されたのです」 ごうごうと鳴り響く爆撃音の中で安さんは家族を失い、地元のある学校では2人の生徒以外すべての命を奪われた。日本原告弁護団の弁護士たちは安さんの経験を聞いて深く考え込んでいる様子だった。
「勝訴するまで頑張る」 成都市弁護士協会の劉守民会長は、松潘県から成都市に戻ってきた日本弁護団と会見し、成都大爆撃の被害者を援助する弁護士たちの義挙に感謝し、成都と東京の弁護士の民間交流を強化することで、ともにこの国際訴訟の歴史的使命や社会的責任を負うよう期待すると語った。 一瀬氏は、全力をあげて成都大爆撃対日民間訴訟をサポートする成都市の弁護士たちを是認し、両国の弁護士たちがより一層交流を強め、ともにこの正義のための民間訴訟を成し遂げることを希望すると述べた。 成都大爆撃訴訟について一瀬氏は「今までの一部の敗訴で、沈黙したり気落ちしたりしてはだめです。この訴訟の一審判決は今年の初めに結果が出るでしょう。勝訴するまでは正義の勇気を失ってはいけません」と言ってみんなを励ました。 「チャイナネット」 2010年1月5日 |
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