中国商務部の定例記者会見が16日に行われ、報道官の姚堅氏がトヨタのリコール問題について記者の質問に答えた。
日本人記者:トヨタのリコール問題で、トヨタが中国でとった措置をどう評価するのか。一部の専門家は、米国がトヨタのリコールで厳格な態度をとっているのは、米国の保護貿易主義の台頭の表れだと考えているが、それについてどう考えているか。
姚堅報道官:自動車の品質と安全性は、消費者の生命にかかわる。そのため厳格な技術と安全の規準がなければならない。これはみんなの共通認識であり業界標準だ。
トヨタが品質問題の発生で代価を払うのは当然のことで、これは国民の安全を守るためである。豊田章男社長が米国の公聴会に出席したあと、その足で北京を訪れ、商務部の陳徳銘部長と会見し、その日の午後に記者会見で中国のユーザーに謝った。これはトヨタのとるべき措置であり態度だと私は思う。
トヨタのリコール問題が私たちに示唆するのは、グローバル化の中では、国際経営の管理の度合いが拡大し、品質へのニーズもより高くなるということだ。そのため中国企業は国際化の中でこのトヨタのリコール問題を参考に、企業文化の管理を含む管理の質やレベル、能力を引き上げ、中国製品の品質のさらなる向上を促進しなければならない。
「チャイナネット」 2010年3月17日