翻訳家になることをめぐっての対話

翻訳家になることをめぐっての対話。

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発信時間: 2011-02-20 11:11:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

そして、日本の歌舞伎の劇団の字幕の仕事もまかされ、そこでまた小遣いをはたいて、歌舞伎の本を買い集め、それこそ一夜漬けの勉強を続けた。

中国の改革、開放以後、民法典の編さんの作業が始まり、日本から法律の大家が中国を訪れ、明治維新以後、日本における民法典の編さん作業についての話をしてくれることになり、また、なぜか私が適役だろう、ということで同時通訳のお手伝いをした。赤恥をかかぬために私はそれほど安くはない、日本の有斐閣の法律辞典や法律書を買って、俳優の本読みのように一夜漬けの勉強をした。

その後、日本における不良債権の処理とか言ったセミナーでも同時通訳としてお手伝いをしたことがあるが、こういう一見雑然たる体験を通じて私は一ジャーナリストとして、知識の蓄積に努めて来た。

今から振り返ってみると、誰一人としてこれを勉強しなさい、とアドバイスしてくれるものがいなかったので、まさに暗中模索、行き当たりばったりで歩みつづけてきた。

その点、今の若者たちは幸せである。インターネットというツールがあるので、大体のことは瞬時に検索できるので至極便利である。

そうこうしているいるうちに、上司から日本語で記事を書いてみることになったので、その「実験の第一号」としてお前を選ぶことにしたよ、と言われた。自分の知っているかぎり、日本語で記事を書いている人は皆無に近い、と考え、まあ、とにかく努力してみましょうということになり、右往左往しながら今日まで来たわけである。

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