■米側は中国市場に強い関心
「わが社は乾燥木材の70%を中国に輸出している。しかも需要は拡大し続けている。私自身の経験から見て、米国企業が中国市場で成功するには中国の文化を理解し、中国語を学ぶことが大変重要だ」と、ノースカロライナ州の木材輸出業者は語る。
近年、米国各州の知事が中国を訪れ、地方協力のチャンスを探る風潮が広がっている。今年はカリフォルニア州、アイオワ州、ミシガン州、ミズーリ州、アラスカ州、アーカンソー州の知事が訪中し、対中経済・貿易協力強化の強い意向を表明した。
政府レベルでは、今年4月に双方は中米包括経済対話など4つのハイレベル対話制度を設けることを決め、中米経済協力100日計画を始動した。7月16日に100日計画は終わった。重要な成果として、米国産牛肉の対中輸出が14年ぶりに再開されたこと、米国産液化天然ガスの対中輸出の政策的障害が取り除かれ始めたこと、中国が米側の5つのバイオテクノロジー製品の申請を承認したこと、中国産調理済み鶏肉の対米輸出、金融申請の段階的実行が挙げられる。
今回トランプ大統領の訪中にはエネルギー、製造業、農業を含む大型のビジネス代表団が同行した。商務部(商務省)の傅自応・国際貿易交渉代表権副部長(商務次官)は「米国のビジネス代表団と中国側は経済・貿易活動を共に催し、ビジネス協力契約に署名する」と説明する。
「米国は実体経済の発展を重視しており、1つの広大な国際市場がなくてはならない。そして中国は米国に大きな成長市場を提供した」と白氏は語る。