中日両国>
japanese.china.org.cn |22. 09. 2018

中国侵略旧日本軍の細菌戦第100部隊の秘密に迫る

タグ: 犯罪 第100部隊 遺跡 歴史 偽満皇宮博物院

 

 残念なことに、残忍な侵略者はしかるべき懲罰を受けていない。偽満皇宮博物院の彭超研究員によると、1945年、第100部隊は940人前後の部隊だったが、裁判にかけられたのはごくわずかだった。彭超氏は研究で、第100部隊の多くの人が戦後に日本に戻り、うち一部の人は第100部隊が人体実験を行ったことを暴露したが、多くの人がその時期の歴史を隠すことを選んだことを知った。中には、帰国後に日本獣医界の著名人になった人もいる。第100部隊長官の高島一雄、併河才三、若松有次郎らは帰国後に裁判にかけられないどころか、平穏な生活を送った。

 

 幸い、たくましい抗日武装力と群衆は細菌兵器に打ちのめされなかった。「このような奮闘精神と民族精神は私たちが悪魔に勝利するのに欠かせない力」と劉龍氏は話す。恐ろしい細菌戦を前に、たくましい中国の軍民は屈することなく長期にわたる苦しい戦いを続け、巨大な努力と犠牲を払って最終的に勝利を収めた。

 

(新华全媒头条·图文互动)(1)苦难见证:揭秘侵华日军细菌战第100部队

 

資料庫で関連資料を閲覧する偽満皇宮博物院の趙士見研究員(9月14日)

 

 歴史の真相は永遠に埋もれない。1950年代、長春市は第100部隊の犯罪行為を調査し、写真などの資料を撮影した。1950年発行の『長春新報』は、第100部隊の行為を証明する複数の写真を掲載。第100部隊で働いた人、自分の経験をもとにこの「悪魔の部隊」の真相を明らかにする人もいた

 

 長春市は当時の屈辱をしっかり記憶するため、第100部隊遺跡に遺跡園を建設した。偽満皇宮博物院では、研究員らで構成されるテーマ研究チームが一連の研究成果を上げている。一部の文献資料と当時の実物を今年冬に展示する計画。

 

 偽満皇宮博物院の趙継敏院長は、「私たちは知られざる当時の様子、非人道的な行為を明らかにするために国内外の専門家や学者と共同で研究を進め、多くの史料と実物を探している。今後は展示のデジタル化などを通して、より多くの人に日本侵略者の細菌戦が世界の人々に与えた影響を知ってもらいたい」と述べた。

 

 趙聆実氏は、「私たちが第100部隊の犯罪行為を研究するのは、当時の細菌戦が及ぼした影響、日本侵略者が残した永遠に拭えない歴史の汚点を銘記してもらうため。歴史をかがみとし、より多くの人がその歴史を知り、平和を愛し、私たちの民族精神と奮闘精神を受け継ぎ、悲劇を繰り返さないことを望む」と話した。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月22日

 

<  1  2  3  4  5