10月26日午後、第15回「北京・東京フォーラム」の安全サブフォーラムが行われ、両国の安全・防衛分野の専門家と学者が「中日の北東アジアの安全と平和秩序の構築における責任」をテーマに対話を行い、同じアジア太平洋地域の重要な国である両国に存在する共通の安全利益、アジア太平洋地域と世界の安全面において担うべき共通の責任について話し合った。
中国人民解放軍軍事科学院の江新鳳研究員は、両国指導者と双方の共同の努力のもと、中日関係は正常な軌道に戻り、中日防衛交流も重大な進展を遂げたと述べた。また例を挙げ、今月中旬に中国の駆逐艦「太原号」が訪日したことは中日双方の艦艇の相互訪問の再開を意味するとした。両国の青年士官の相互訪問が再開され、海空連絡メカニズムも正式始動し、中日の安全・防衛分野の交流と協力余地は絶えず拡大している。
日本の中谷元・元防衛大臣は「太原号」の訪日を高く評価し、「台風により自衛隊の海上観閲式は残念なことに中止となったが、中日双方は8年ぶりに合同訓練を実現した。これは重大な意味のあることだ」と述べた。また、「太原号」は被災者を見舞う横断幕を掲げ、日本人に中国側の友好と善意を示し、日本人を感動させ、深い印象を残した。
双方は両国が今後強化すべき協力の方向と分野について話し合った。中国国際戦略研究基金会学術委員会の張沱生主任は、「中日副部長級年度防衛安全協議を早急に再開し、時機を見て両国の陸海空部門の対話交流、および海上救援や対テロなどの合同演習を実施すべきである。グローバルガバナンスと非伝統的な安全協力を展開し、半島の無核化協力を行い、海上通路の安全を共同で維持すべき」と提案した。
そのほか、双方は平和維持スタッフ育成の協力、非敏感な軍事分野の協力、海洋資源の共同開発と保護などについても意見を交換した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月27日