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japanese.china.org.cn |31. 05. 2022

新型コロナとの闘い 上海で活躍する日本人の物語

タグ: 新型コロナ
人民中国  |  2022-05-31

  


共同購入した品物の確認をする渡辺さん 

物資の調達、購入者数の計算、不動産管理会社とのコミュニケーション・調整、品物の消毒と運搬など、コロナ下の上海における共同購入には膨大な作業が伴う。数百人を支える「団長」として、フルタイムの仕事並みの精力を費やさなければならない。そこで、近隣住民は自発的にボランティアチームを立ち上げ、「団長」である渡辺さんを支援している。物資を探し、住民の需要を把握する「仕入れ組」、購入件数をまとめ、代金を受け取る「会計組」、物資を運搬して各棟に配布する「運搬組」と3組があり、渡辺さんはそれらの情報を取りまとめて手配を行う。 

言葉が通じない場合、中国語と日本語が堪能な通訳を行うボランティアがおり、不動産管理会社と調整する時には、手伝ってくれる中国人の隣人もいる。「みんなの協力がなければ、このチームは成り立たないです。日本人でも中国人でも、みんなが協力し合って頑張っています」と話す渡辺さん。人見知りでシャイだった彼女は、この「仕事」を通じて隣人と親しい関係を持つようになった。 

住民の日常生活を守るためコミュニティーに常駐している警備員と清掃員、PCR検査の実施に協力し、外国籍の住民の情報入力を手伝うボランティアなど、コロナ下で周りの人々に助けてもらったおかげで、最初は不安を感じていた渡辺さんも、今は感謝の気持ちでいっぱいだという。「自分の力で、少しでもお返ししたいと思います」 

  

ボランティア活動に励む日本人 

佐藤敦さんは年前に上海市にやって来て、浦東新区で暮らしている。封鎖管理が始まった当初、佐藤さんは困惑し、不安もあったが、コミュニティーの日本語が堪能なボランティアが家まで訪ねて状況を丁寧に説明し、食料を届けてくれたため、最初の困難な時期を乗り越えることができたという。そうしたことから佐藤さんにもボランティアチームに加わろうという気持ちが芽生え、「ボランティアの方々にいつも助けていただいたので、少しでも恩返しができればと思ってボランティアチームに参加しました」と佐藤さんは述べた。 

佐藤さんが住んでいるエリアには外国籍の住民が多く、世界50カ国・地域の1万人近くの外国人が住んでいる。中国語が堪能で、英語も少し話せるため、佐藤さんはボランティアの仕事で大きな役割を果たしており、宅急便と食料の配布のほか、防疫に関する政策の広報活動やPCR検査の際の行列整理、個人データの読み込みといった仕事を受け持っている。 

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