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japanese.china.org.cn |29. 06. 2022 |
日本人が見た中国の津々浦々③-中国人パパグループとの釣り体験記
文・写真=小林正弘
清華大学法学博士
Genuineways.Inc ブランド保護顧問
5月下旬、コロナの影響で娘の小学校もオンライン授業となり、私の住む居住エリアも至る所でたくさんの子供たちが遊びまわり、それを見守る親同士も雑談に興じている。私も突然、子供同士がよく遊んでいる隣の王さんから声を掛けられ、「明日子供をつれて釣りに行くから一緒に行かないか」と誘われた。釣り経験ゼロの私は、近隣交流のよい機会だと思い、その夜にとりあえず釣竿一本を買いに走り、参加してみることにした。
野鴨湖国家湿地公園の風景
北京の市街地から北西へ車で約1時間、北京冬季オリンピックが開催された延慶エリアにある釣り場に到着した。ここは野鴨湖国家湿地公園などの自然保護区に隣接する官庁ダムの畔で水質も良好だ。今回は同じマンションの家族五組が参加しており、持ち寄ったテントを素早く張ると、釣りがスタート。私は水草を吊り上げたり、釣り糸が木に引っかかったりと釣りどころではなかったが、お隣さんが毎回助けに来てくれて、餌のつけ方から釣竿の使い方まで丁寧に教えてくれた。
官庁ダムの畔で釣りをする娘さん
釣りの合間にはパパ達と雑談だ。子供同士が普段から一緒に遊んでいることもあり、大人同士も胸襟を開いて他県から来た人や外国人が北京で生活することの大変さや今の仕事のことなどを語り合うことができた。子供たちは釣れた魚を自分たちで作った小さなダムに放して遊んだりと大喜び。私にとっては中国人パパグループの一員になれたことが一番の収穫となった。これからの交流が楽しみだ。