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japanese.china.org.cn |14. 12. 2023

新疆に行ってみ ませんか? 発見と感動の日本人ツアー記

タグ: 新疆
人民中国  |  2023-12-14
 先入観覆すリアルな新疆 

 旅行中に一番多く使われた言葉の一つは、新疆の深い歴史と雄大な自然に囲まれた際に思わず発した「すごい」。もう一つは、従来のイメージを覆す新疆の経済発展と社会・文化を知った際の感慨を込めた「すごい」。今回のツアーでは観光はもちろん、現地の人とのコミュニケーションの場も設けられ、メンバーは新疆をより全面的に理解できたという。 

 ツアーにある「新疆反テロリズム・脱過激化闘争テーマ展」を見学した後、平山邦孝さん(67)は、テロリズムや過激主義、分離主義の「三つの勢力」が新疆でこれほど多くの暴力・テロ事件を引き起こしたことを初めて知り、驚いたという。また平山さんは、「かつて米国は『東トルキスタン』武装勢力をテロ組織と位置付けたにもかかわらず、その後はそれを変えただけでなく逆に支援しました。その結果、中国国内では多くの犠牲者が出ました。米国は真剣に反省すべきです。中国は昔から多くの民族が互いに尊重し、融合、共生する国として、自らができることを果たし、刻苦奮闘し、さまざまな問題を的確に解決しています。共存共栄の地道な5000年の歴史を持ち、この問題を20年かけて解決し、今では誰もが安全で平和な豊かな暮らしができる地とした現実をこの目で見ることができました。しかし、こうしたことに対する世界の報道は不十分で、多くの人が知らないのは非常に残念だと思います」とも述べた。 

 伊関さんもこの考えに同感だった。日本のメディアの中国報道は多くがネガティブで、新疆に関してもその素顔を伝えていない。また、いわゆる「ウイグル語禁止」や「強制労働」といった多くのデマも、自身の新疆旅行に伴っておのずと崩れ去ったと指摘した。「もっと多くの人に本当の新疆を見てもらう方法を考えるべきだ」と伊関さんは考える。 

 「中国の綿花の町」と呼ばれるアクス地区で、一行はアワティ県農民栽培協同組合の農民たちと交流した。ここでは大規模な農業機械化が実現されており、北斗衛星のナビゲーションシステムを搭載した大型綿花種まき機を使えば、2日で種まき作業が完了できる。またドローンで葉の摘み取りや摘心を行い、綿摘み機を使って収穫当日に販売を終える。

 「こうした機械化・デジタル化作業により、人手と物資が大幅に節減され、綿花農家の人々は年9万元の収益を達成できます。また、他の仕事でお金を稼ぐ時間もあり、本当に私たちが思っていたより収入は高いですね」と黒住昭子さん(60)は驚いた。また、「この数日で、新疆が各民族の文化と伝統を尊重し守りながら、同時に近代的な都市建設に力を入れ、人々の暮らしをより便利で豊かにしていると感じました」と話し、さらに、「新疆は今後必ずより良い発展を遂げると信じています」と期待した。 

 ツアー会社が手配した日程以外にも、一行はさまざまな機会を捉えて新疆を体験した。メンバーの坪井道明さん(48)や木下さんは、夜明け前から近くの公園やスーパーを回り、高桑晴久さん(52)や相原郁子さん(58)ら7、8人は積極的に「ナイトツアーグループ」を組み、毎晩近くの夜市や広場に散歩に出掛けた。 

 そのグループの一人の内山さんは、新疆の印象を次のように語った。「これまでの新疆は閉ざされた地域というイメージでしたが、今回訪れたどの都市もインフラが整備され、大通りには海外ブランドの店舗もあり、とても発展しているだけでなく緑化にも非常に力を入れています。各都市は離れていますが、空港や高速道路はとても便利です。道中、中国国内旅行者だけでなく、アジアの他の国・地域からの旅行客もたくさん見掛け、新疆が観光地としてよく知られているのが分かりました。新疆は想像以上に開かれていると感じました」。内山さんはまた、「旅の写真を友人に送信してシェアしましたが、その多くが興味津々で、行ってみたいという声がたくさん上がりましたよ」と紹介してくれた。 

 もう一人の「ナイトツアー」のメンバー布川昌宏さん(63)は、かつて上海に派遣されて数年勤務したことがあった。大連や四川省の攀枝花など、中国の多くの都市に出張したことがあるが、新疆は初めてだった。広大な達坂城区で見た何百基もの風力発電機群や建築中のマンション、整然と整備された農地、公園で朝練や広場ダンスを踊る人々……これらが布川さんの新疆に対するイメージとなった。 

 「もちろん新疆の全てを見たわけではないのですが、実際に現地を見学して中国の他の都市と比べても何らギャップは感じなかったし、一部のメディアの報道にあるいわゆる異様な現象は見ませんでした。新疆は今後ますます発展すると思います」。布川さんはこう語り、「隣国である日本と中国は、歴史的に深いつながりがあり、政府も民衆にも仲良くすべきだと思います。まずは『民を以って官を促す』(以民促官)でしょうか」と話した。 

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