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japanese.china.org.cn |14. 12. 2023

新疆に行ってみ ませんか? 発見と感動の日本人ツアー記

タグ: 新疆
人民中国  |  2023-12-14
 実感「百聞は一見にしかず」

 「今ガイドさんが言った『バザール』ってどういう意味だったっけ」

 「マーケット、農産物市場という意味だよ」

 メンバーの中に、ふだんはあまり話さないが、中国旅行の話題になるとうれしそうに口を開き、たまにガイドに代わって紹介してくれる女性がいた。今年74歳になる藤田ゆりさんだ。

 藤田さんは中国旅行が大好きで、生涯学習として60歳を過ぎてから中国語を学び始めた。あるとき、中国語教室が企画した四川省旅行に、藤田さんは「とりあえず行ってみようか」と軽い気持ちで参加した。そこで黄龍や九寨溝の絶景に圧倒され、知らず知らずのうちに中国旅行にはまっていった。これまでに前漢の皇帝11人の陵墓は全て訪れた。中国旅行の回数は数え切れず、「毎月のように中国に行った頃もあった」という。

 しかし、コロナの影響で中国旅行の計画は何度も中止になった。そのたびに、日程や中国の地理についての豆知識がいっぱいのノートには、大きく「残念」の2文字が記された。今回、藤田さんはついに願いをかなえ、幼稚園の頃からの友人も連れてきた。

 藤田さんは、「新疆の風景はとても素晴らしい。長く壮大な歴史も楽しいです。写真もたくさん撮ったし日本に帰ったらまた写真を見てこの景色を思い出します」とうれしそうに話した。さらに、「2017年に、今は亡き妹と新疆を旅行しましたが、ずっと行きたかったカシュガルのタシュクルガン・タジク自治県には言葉の問題もあって行けませんでした。次回は絶対にタクシーをチャーターしてゆっくり見て回りたいです」と言い、すでに新疆を3回訪れている藤田さんは4回目を考えている。

 実はメンバーの多くは似たような気持ちでツアーに参加していた。高橋茂さん(45)は、仕事で中国人と接する機会があったので、「とりあえず中国語を勉強してみよう」と考えた。その後、今回のツアー募集を知って、中国に行ったことがなかったので「とりあえず行ってみよう」と参加を決めたという。中国語が全く話せない高桑さんも、日本メディアの報道ではなく、中国の実情を知りたいと思い、「とりあえず行って見てみよう」と決めたのだった。今回の新疆ツアーは高桑さんにとって4回目の訪中だが、「来るたびに中国の面白さ、美しさを発見できます」と話した。

 木下さんが言うように、自分で見聞きして判断することはとても大切だ。中日は一衣帯水の隣国で、安定的かつ健全な中日関係は両国民の共通の願いである。ではどうすれば偏見や先入観を超越し、互いの理解と認識を深め、友好関係を築くことができるのか。その答えは、「とりあえず行って見てみよう」という言葉から見つかるかもしれない。


 「人民中国インターネット版」2023年12月14日

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