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日本メディア、新たな世界の報じ方が必要に

中国網日本語版  |  2025-03-18

日本メディア、新たな世界の報じ方が必要に。

タグ:メディア 科学技術 経済発展

発信時間:2025-03-18 14:41:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

最近の国際ニュースは世界構造への認識に影響を及ぼしているが、日本の政治と外交の反応は筆者から見て慎重に、さらには遅れて見える。2月末の米国とウクライナの首脳による口論は日本社会に衝撃を与え、日本メディアは現在もこのショックを消化中だ。日本は先ほど世界への認識について、トランプ氏の再選とDeepSeekによる技術のブレイクスルーという、2つの重大な世論の激震を経験した。これらの出来事は世界情勢に深い影響を及ぼしたが、日本国内の世論にはその意義を薄れさせる傾向がある。この現象は情報を受け入れ世界を読み解く日本の限界を反映した。

現在の情報伝播は高度に自由化されているが、日本の世界に関する知識はフィルタリングを受けている。米国の大統領選に関する報道にせよ、中国の科学技術の進歩への理解にせよ、日本メディアは往々にして一つの視角しか持たない。グローバル化された多元的なメディア環境にありながらも、この現象には未だ顕著な改善が見られない。これにより日本社会は世界を理解する時に固有の枠組みに陥りやすく、より全面的で多元的な国際認識を形成しがたい。

日本人学者の邉見伸弘氏は著書「チャイナ・アセアン なぜ日本は『大中華経済圏』を見誤るのか?」の中で、日本の中国への認識は長期的に西側の視角の影響を受けていると指摘した。中国を本当に理解するためには西側メディアの報道に単純に依存するのではなく実地調査が必要であると強調した。ところが現在の日本メディアはわざと中国を無視するか、紋切り型の報道をするかで、活き活きとした現場の情報が欠けている。

「西側中心論」の枠組み内の中国は日本メディアからよく、「生産能力過剰」「ダンピング」「拡張主義」などの問題の集合体として描写される。ところが辺見氏は中国社会に深く入り込むことで、多くの西側主流メディアが捉えていない現実を観察した。武漢、杭州、成都、長沙、合肥などの「新1級都市」が急速に台頭中であるが、中国で毎年1200万人の大学生が卒業し、そのうち10%がエリート人材とするならば、この規模は依然として日本の同期の新卒者の2倍であると強調した。辺見氏のこのような分析は、日本が中国を正確に理解する上で重要な意義を持つ。

残念ながら日本メディアの多くは、中国の経済発展及び技術の飛躍を客観的に報じていない。世界は歴史の転換点にある。今日の中国は科学技術イノベーションとガバナンスモデルにより西側世界の伝統的な認識を変えている。中国は工業化を終えたばかりでなく、人工知能、5G、クリーンエネルギーなどの分野で大きな革新力を示している。

日本の世界への認識は西側主導の情報体制の影響を受けており、また自身の社会構造の制約を受けている。現在の世界構造の深い変革に対して、日本メディアが固有の観念を打破し、新たな世界の報じ方を構築することがますます重要になっている。(筆者=劉迪・日本杏林大学総合政策学部教授)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月18日

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