第12期全国人民代表大会第5回会議プレスセンターは3月8日午前10時、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、外交部の王毅部長が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者の質問に答えた。
新華社記者:中国は今年5月、「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラムを開催する。中国がこの時期に、このようなフォーラムを開催することには、どのような考えがあるのか。どのような目標を達成しようとしているのか。
王毅外交部長:これはちょうど私が初めに答えようとしていた問題で、いい質問だ。中国は2ヶ月後に北京で、「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラムを開催する。現在の統計によると、20人以上の国家元首と首脳、50人以上の国際組織責任者、100人以上の長官クラス代表、1200人以上の世界各国・各地からの来賓が一堂に会し、力を合わせフォーラムを開催する。指導者が出席するラウンドテーブルサミットの他に、より広範なハイレベル会議が開かれる。また政策の意思疎通、施設の接続、貿易のスムーズ化、資金の融通、国民間の心のつながりをめぐり、6つのテーマ会議を開く。北京は再び、世界の注目の的になる。「一帯一路」も引き続き、世界で熱心に議論される話題になる。
「一帯一路」は中国のものであるが、それ以上に世界のものだ。「一帯一路」の「著作権」は中国が持つが、収益は各国で共有する。習近平国家主席が「一帯一路」を提案してから3年以上に渡り、協力が絶えず花開き実を結び、その影響力は急速に全世界を席巻している。今や最も歓迎される国際公共財になり、現時点で将来性の最も高い国際協力の場ともなっている。「一帯一路」が成功を収めたのは、共に協議し、共に建設し共有するという、開放的かつ包括的な理念を掲げているからだ。特に保護主義や単独行動主義が台頭する現状下、「一帯一路」は各国が本腰を入れて取り組む共同事業だ。これは経済グローバル化をより普遍的かつ包括的にすることで、リバランスを実現する。当然ながら人類運命共同体の重要な実践にもなる。
我々はフォーラムで、3つの成果を手にすることを願っている。まずは各方面の共通認識を総括・集約し、各国の発展戦略と結びつけ、相互補完と共同繁栄の方針を定める。次に重点分野の協力を整理し、インフラ相互接続、貿易投資、金融支援、人文交流などをめぐり、一連の重大な協力プロジェクトを確定する。それから中長期の協力措置を打ち出し、「一帯一路」共同建設の長期的かつ効果的な協力枠組みを検討し、より緊密で実務的なパートナーシップネットワークを構築する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月8日