主婦の山本さんと「寿司ケーキ」
趣味で作る料理で大人気を集めているのは、ケーキのように見えるが、実はちらし寿司で作られている「寿司ケーキ」である。作り方も簡単で、家族も大喜びなため、挑戦する人が増えているようだ。
不思議なケーキは時代の産物である。
日本でこのような不思議なケーキがブームする要因について、日本電通総研の研究員である吉田将英氏は、生活とネット環境の2つの変化から分析した。
生活の面から言えば、経済の発展に従い、飲食のレベルも高まっている。何を食べても味の水準は大体一緒である。味で人を惹きつけるよりも、意外性や驚きで注目を集めるほうがもっと簡単である。
また、日本経済のバブル崩壊を経験したことから、高価なプレゼントより、労力や時間のかかるものがより一層重視されるようになった。
ネット環境で言えば、SNSの普及も不思議なケーキが流行る要因の一つである。日々、莫大な量の情報がネットにアップされる中、情報の価値を決めるのものは、もはや美しいかどうかや見栄えが良いかどうかである。
ラーメンケーキにしても、寿司ケーキにしても、その優位性は外観のインパクト衝の大きさであり、そのためにネットでもたちまち広まる。このような「視覚的インパクトが強い食べ物シリーズ」は時代の産物である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年4月28日