中国最大のCDN(Contents Delivery Network)事業者の藍汛国際控股が発表した「第1四半期全国インターネット実感データ報告書」によると、今年第1四半期の中国全国の平均実感アクセス速度は2.94Mb/sとなり、前四半期より13.51%上昇した。平均実感アクセス速度が最も早い地域は依然として上海市で、4.32Mb/sに達した。情報によると、ネット利用時のデータ伝送の過程において、ユーザーの端末機器、所在位置、アクセス内容などの状況による影響を受け、ユーザーが感じるアクセス速度は理論値を下回るため、藍汛は同報告書の中で第1四半期のネットユーザーの実感速度(ネットユーザーが実際にネットを利用する際に感じる最大速度)を重点的にまとめた。
第1四半期の全国平均実感アクセス速度は2.94Mb/sに達し、全国各地の平均水準がやや向上したが、分布が依然として不均衡で「東速西遅」のすう勢を呈している。そのうち中国東部の平均アクセス速度は3Mb/sを超え、3.11Mb/sに達した。中国中部の平均は2.81Mb/s、中国西部の平均は2.62Mb/sとなった。
地域別に見ていくと、上海が依然として抜きん出ており、4Mb/sを超える平均アクセス速度により首位をキープした。福建省は3.39Mb/sで2位に、浙江省は3.22Mb/sで3位につけた。北京市は3.03Mb/sで中国8位となった。平均アクセス速度が最低だったのは新疆ウイグル自治区で、2.18Mb/sのみとなったが、2Mb/sを初めて上回った。
中国工程院の鄔賀銓院士は武漢市でスピーチを行った際に、「中国のインターネット固定回線の平均ダウンロード速度は1.15Mbpsのみで、世界80位から除外された」と語った。
同氏によると、中国のインターネット固定回線の平均ダウンロード速度は1.15Mbpsのみだったが、香港特別行政区は10.5Mbpsで、アジア太平洋地域全体の平均速度は4.64Mbpsとなった。中国は世界80位から除外された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月3日