4月11日、信号を無視して道路を横断し、交通警察から指導を受ける女性 |
「中国式道路横断」と呼ばれ問題視されている信号無視に対し、北京市は6日から、罰金徴収を開始する。信号を無視した歩行者からは10元(約160円)、自転車利用者からは20元(約320円)の罰金をそれぞれ徴収する。交通管理部門は「当面は、警告を無視し、率先して信号無視して道路を横断する自転車利用者や歩行者が、処罰の対象となる」と話した。京華時報が報じた。
市交通管理局は4月8日、「中国式道路横断」の徹底取り締まりを発表。5月5日までの約1カ月間を「猶予期間」とし、罰金徴収は行わず、指導にとどめていた。
市交通管理局の担当者は、「歩行者や自転車利用者が赤信号を無視して道路を横断した場合、これまでのように交通協力管理員が制止するのではなく、交通警察が交通切符(赤切符)を切る」と説明した。警告を無視し、赤信号にもかかわらず横断した歩行者・自転車利用者は、横断し終えた交差点の先で、交通警察に処罰されるという。
交通管理部門は、歩行者・自転車利用者の違法行為の特徴や現場の交通警察による法執行の難しさを考慮し、当面は、法執行方法の一つである罰金処分の対象を、警告を無視して率先して道路を渡った自転車利用者と歩行者に限定し、後ろについて渡った人々は、交差点を渡り終えた地点で指導を行い、違法行為を是正する方針。
「人民網日本語版」2013年5月6日