授業をサボってゲームなどの娯楽にふける大学生がいる一方で、北京大学の警備員として働きながら勉学に励み、ついには同大学に合格するというエピソードを耳にすると、勇気と嬉しさが湧いてくる。新京報が伝えた。
北京大学保安隊(警備員チーム)から、過去20年間で、500人以上の大学院生・学部生が誕生した。これは、北京大に限ったことではない。12日付新京報の報道によると、中国伝媒大学で警備員として働く陳勝さんは、独学で受験勉強に励み、同校アナウンス司会学科第二学士課程に出願、このほど合格した。
「警備員は、社会の底辺の仕事」というのが、世間一般の認識かもしれない。しかし、北京大学の警備員の向上心は極めて高く、全身全霊を込めて奮闘し、夢に向かって進む勇気と上昇志向を備えている。彼らは、大学を見張り、安全を守ると同時に、己の理想も常に見張っている。
また、他の場所での警備と異なり、質の高い資源に恵まれている彼らは、そのような資源を最大限に利用して、「継続教育」や「生涯学習」を行うことが可能となる。学問の機会が得られるのは、決して名門校だけではなく、学問を究める目的は、決して「学位」を得ることだけではない。
「人民網日本語版」2013年5月13日