若い女性をおんぶ 妻からは「洗濯板の刑」
筆者は同日午後、女性を背負って道を渡っていたのは、交通警察官の林安敏さんであることを突き止めた。
警察官になって9年になり、もうすぐ小学生の子供を持つという林さんは取材に対して、「さっき妻から電話があって、『ミニブログ上の投稿を見た。帰ってきたら洗濯板の刑が待ってるから』と言われた」と語った。
林さんによると、同日早朝7時45分ごろ、水道管が破裂した現場に行き、交通整理をするよう指示を受けた。そして約10分後、水の勢いはさらに増し、道路全体が水に浸かり、林さんは、最も低い場所で交通整理をしていた。当時、自転車などは通行できたものの、路面が平坦でないため、転倒しやすい状況だったという。
そして8時50分ごろ、林さんは、白いワンピースを着た若い女性にあわてた様子で、「道を渡れない。会社に遅刻してしまう。助けて」と言われ、まず、靴を脱いで、ゆっくり渡るよう勧めたという。しかし、それでもためらう女性を見て、林さんは背負ってあげることにした。
その後、林さんは同じ場所で、ベビーカーと子供を抱えて道路を渡り、女性をサポートしたという。
「人民網日本語版」2013年6月5日