曾子琦ちゃんは深圳出身で、深圳で20年間働き続ける父親がおり、母親は専業主婦。徒歩で帰省するという案は、父親の曾さんが偶然の思いつきで発案したもので、まさか娘がそれに応じるとは思っていなかった。
「成績に関して娘にこれまで一度も厳しい要求をしたことはない」と曾さんは言う。しっかりとした人格を築き、成績が悪くても周りの人には寛容で、逆境にも冷静に打ち勝てる子に育ってほしいと父は願う。これがこの旅を思いついたきっかけだった。
「私のことを鷹だとか狼だという人もいるかもしれない」と曾さんは言うが、実際にはそうではなく、「子どもがもつパワーは無限であり、大人が勝手に限界を設けてはいけない」と考えている。要求は厳しいかもしれないが、限度をわきまえ、子どもの様子を逐一観察し、安全が保証される範囲内で旅は行われた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月6日