トイレを我慢することは簡単なことではない。しかし、それでも公衆トイレには何が何でも近づきたくない、公衆トイレに行くくらいなら、差し迫った尿意を我慢するほうがましだと思っている人は多いだろう。ましてや公衆トイレの掃除などもってのほかである。しかし、米ニュースサイト「oddity central」30日付の報道によると、日本には公衆トイレの掃除に週1回取り組んでいる「便所掃(そう)ジャー」というボランティアグループがあるという。その目的は「自分の心の汚れも一緒に磨く」ことだという。
毎週日曜日の早朝、およそ35名の大人と子どもからなる「便所掃ジャー」隊が集まり、東京の公共のトイレを周り、「心の汚れを磨く」旅に出るのだという。彼らは「フェイスブック」を通じて立ち上げたボランティアグループであり、「自分磨き」を目的として活動の輪を広げている。便器から床、壁にいたるまでありとあらゆる場所を磨き上げ、掃除が終わった公衆トイレは未使用の状態よりもピカピカになっている。35名のメンバーはこれが「ボランティア活動」であるとは考えておらず、「自らの魂を磨く行い」として励んでおり、修行を通して「心の平安」を求める修行僧のようである。また、この公衆トイレの掃除はストレス発散にもなるという。
2011年に実践団体「便所掃ジャー」を立ち上げた、東京支部長の馬込正幸氏は「公衆トイレを清掃する活動は有益なものであり、とりわけ子どもが参加することに意義がある。トイレ掃除を通し、子どもたちは参加しているメンバーとの交流を深め、自分たちの心を磨くこともできる。また、我々は自分たちの『素手で』掃除するようにしている。排泄物は我々の身体から出たものであり、汚いものであると感じる必要はない。周りの人が素手で掃除しているのを見ることで、子どもたちもトイレは汚いものではないと感じるようになる」と話している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月15日