中国の祝祭日関連の業務を担当する、全国假日旅游部際協調会議弁公室(假日弁)は10日から、法定祝祭日の制定に関する意見を広く社会から募集しており、このアンケート調査に国民は積極的に応じている。12日午後5時の時点で、アンケート調査の回答者は211万人に達した。人民日報が報じた。
假日弁は、アンケートのデータを収集した後、中国社会科学院観光研究センターにデータの分析・整理を依託し、その結果を関連部門が検討を進める上での参考資料とする方針という。
假日弁は10日、新浪網、搜狐網、騰訊網、鳳凰網、人民網、新華網など各種サイト上に「法定祝祭日に関するアンケート調査」を発表、祝祭日制度に対する意見や提案を広く社会から求めている。
オンラインによるアンケート調査の主な内容は、「現行の法定祝祭日制度に満足しているか?」「大型連休を今後も継続すべきか?」「祝祭日を3連休とするための週末振替出勤は必要か?」などの質問と、法定祝祭日制度に対する提案。假日弁は、国民の率直な意見に耳を傾け、祝祭日制度をより科学的で理に叶ったものとするため、一般大衆からの意見を大いに歓迎している。
新浪網のデータによると、12日午後3時の時点で、「今の法定祝祭日制度に満足していない」と答えたネットユーザは回答者全体の82%に達し、57%以上が「週末の振替出勤を設けてまで大型連休を制定するべきではない」と回答、また、58%以上が「1日の祝祭日のために、週末の振替出勤日を設けて3連休にする必要はない」と答えた。
ネットユーザは、「これまで我々は、貴重な週末を犠牲にして大型連休を何となく過ごしていたことに、今やっと気付いた」とコメント。「@奮壹」さんは、「我々の大型連休は、内需のけん引という政府の狙いのもとで創られたものだ。もともと、多くのサラリーマンの気持ちを考慮して設けられたものではない」とズバリ指摘している。
江西省社会科学院の王明美教授は、「大型連休中の観光旅行や帰省を、現代的な寛ぎのための休日に変えるための最も基本的なやり方は、有給休暇制度の実行と奨励だ。だが、中国における今の就業システムや労働者の権益保護システムは未完成であり、有給休暇制度が充実するまでにはまだ時間がかかるだろう」との見方を示した。さらに、「5月1日からのメーデー連休を復活させ、一年の前半・中盤・後半にそれぞれ連休があれば、祝祭日に対する国民の需要を満たすことができる」と提案した。
「人民網日本語版」2013年10月14日