ドイツメディアは10月13日、「単なる記号ではない。中国人のビジネスパートナーの名前を正確に呼ぶことができれば、勝利は目の前」という内容の文章を掲載した。数週間前のある日、フランクフルトの証券取引所で200人の出席者が人民元の国際化について議論していた。どの主要国の国際金融センターも喉から手が出るほどこの新しいパイが欲しいところだが、そのためには中国人に好意をもってもらう必要がある。あろうことか、その日中国人の来賓の名前を呼び間違えるという失態が起きた。
中国人の経営者や政府関係者と良好な関係を築くことの大切さは、ドイツ人も重々承知しながらも、彼らは中国人の名前を度々呼び間違えてしまう。姓と名を逆にしてしまうこともよくある。この日フランクフルトの証券交易所で、中国人バンカーが壇上に上がりスピーチをしようという場面で、ドイツ人の司会者は「Mr.Fai」と呼ぶではないか。このバンカーの姓は「Chen」で、しかも名は「Fei」であった。同様のミスがある中国人政府高官の身にも起きた。
「中国語は信じられないほど難しいよ」彼らはいつもそう言い訳する。しかし、他の言語と比べても中国語は決してそう難しい言語ではない。もしアメリカのビジネスパートナーの名前を呼び間違えれば、「なんて英語力のないビジネスマンなんだ」と嘲笑されるだろう。それと同じで、中国人とビジネスがしたければ、中国の文化や言語を多少知っておいて当然であり、これに非凡の才能は必要ないはずだ。
中国語を習得しやすくするため、中国では50年代に漢字の簡体化改革が実施された。さらにいえば、ドイツの何千という姓の多さに比べれば、13億人の中国人が使用する姓はたったの数百。また、西洋とは異なり、中国の姓は前に、名を後ろに、名は通常二文字。これぐらいは押さえておいてもいいだろう。
もし発音に自信がなければ、中国語スピーカーや直接そのビジネスパートナーにその場で確認を取ればよい。きれいな中国語で名前を呼ぶ、それは中国語に少し興味があるというシグナルであり、中国人にとってこれほど嬉しいことはないのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月15日